写真用語について

<スロー・シンクロ>
 スピードライト(=ストロボ)を使って夜景を撮影する際に、シャッタースピードを遅くして、背景を描写しながら発光させる手法。スローシャッターで背景に適切な露出をし、スピードライト(=ストロボ)を発光させることにより人物をクッキリと浮き上がらせて撮影する事が出来ます。

<GN(ガイドナンバー)>
  フィルム感度ISO=100でのスピードライト(=ストロボ)の露出係数のことで、露出値を算出するための数値。GNと発光距離(=スピードライトから被写体までの距離)及び絞りの値の関係は、「GN÷発光距離=絞り値」となり、カメラ位置での発光であれば撮影距離がそのまま発光距離となります。もちろん、フィルム感度を上げれば、GN値も連れて上がります。(例:ISO100→200→400、GN10→14→20)

  デーライト・シンクロの露出計算にもGNは必要であり、背景の露出を基準として、そのシャッタースピード、絞り値によって被写体が適正露出となるように発光距離を割り出す方法がとられます。

<露出>
 写真の撮影時にカメラのシャッターとレンズの絞りを操作して、フィルムに光を与える作業のこと。露光と言われることもあるが、一般的には撮影時を露出、暗室でのプリント作業を露光と使い分けている。

<露出アンダー>
 被写体を適切に写し止める露出値より、フィルムに与えられた光が不足した状態のことで、露出不足とも言う。ネガフィルムでは画像濃度が薄く、ポジフィルムでは濃度が濃くなる。

<露出オーバー>
 被写体を適切に写し止める露出値より、フィルムに与えられた光が多い状態のことで、露出過度とも言う。ネガフィルムでは画像濃度が濃くなり、ポジフィルムでは濃度が薄くなる。

<PLフィルター>
 偏光フィルターともいい、水面やガラス面などの反射光をカットすることが出来るフィルターのこと。水面下の被写体やガラス越しの撮影で、水面やガラス面の反射が邪魔な場合に有効。また、余分な反射光を抑えることで、被写体本来の色をよりくっきりと描写することが出来る。空の色をより青く、雲をより白く写すことが出来る為に、風景写真愛好家には定番のフィルター。

<ISO>
 ISO感度とはフィルムのパッケージなどに大きく数字で表示されており、そのフィルムがどれだけ光に強く反応するかという度合いを示すもの。簡単に言うと、この数字が大きいほど感度が高く、光に感光する度合いが高い。つまり、この数字が大きい感度の高いフィルムは、わずかな光量の露出でも適正露出が得られるが、数字の小さい感度の低いフィルムは、適正露出にするには多くの光量が必要となる。
感度の低いフィルムほど粒子が細かい為に、きめの細かい滑らかな質感が得られる。

<増感撮影>
 フィルムは感度によって感光の度合いが違うが、撮影後の現像段階でこの感度を増やすことができる。
つまり、公称感度より高い感度に設定して撮影し、現像の際に増感現像することを前提に撮影すること。
暗い場所でのカメラブレを防ぐ為にシャッター速度を速くし、数段階露出をアンダーで撮影しておき、現像する際に強力な現像液を使ったり、現像時間を長くして見かけの感度を上げることで救済する方法。
 ISO100のフィルムをISO200やISO400とすることができる。現像時間をコントロールしてフィルムの感度を上げる場合を例にとると次のとおりとなる。ISO100の通常現像時間が6分だったとすると、ISO200にしたいときは現像時間を8分に延長する。また、ISO400にしたいときには11分に延長する。

<色温度>
 光の色の性質を示す単位で、絶対温度の単位の「K(ケルビン)で表されている。なぜ、色を表現するのに温度という言葉が使われているのかというと、金属を熱した時の色と同じ色の光を、そのときの金属の絶対温度で表しているためである。 金属は熱せられると、その色は赤→黄→白→青と変化していく。ただし、明るさは考えられておらず、光の色のみを表している。
 太陽の昼光やストロボ光の色温度は5500K程度であり、デーライトタイプのフィルムを使って撮影すると被写体の色は正しく表現される。朝焼けや夕焼けがオレンジ色になるのは、太陽の位置が低い為に色温度が低くなるためである。逆に、晴天の屋外の日陰や曇天などの場合は色温度が高く、青っぽく表現されることがある。

<NDフィルター>
 Neutral Densityの略で、無彩色のクレーフィルター。色のバランスを変えることなく透過光を弱める為に使用するフィルター。明るい場所で絞りを絞らないで撮影したい場合や、スローシャッターで撮影したい場合に使用する。 ND2は1絞り分、ND4は2絞り分、ND8は3絞り分減光する。

<露出補正>
 カメラに内蔵されているTTL露出計は反射光式と呼ばれ、すべての被写体の反射率は18%であると仮定して露出を算出している。このため、被写体の色の違いや、それに伴う反射率の違いを考慮することは出来ない。白や黒やグレーが、全て同じ濃さのグレーに表現されるのはこのためである。
 白いものを白く表現するにはプラス補正を、黒いものを黒く表現するにはマイナス補正を行う。AE機能を持つカメラの多くが露出補正機能を持ち、プラスマイナス1〜3EVの範囲で0.3〜0.5EV段階の補正を行えるようになっている。また、オートブラケット機能を装備しているカメラもあるので、これも積極的に活用したい。

<周辺光量>
 周辺画像を形成する光の量のこと。レンズの特性上、周辺画像は中心画像よりも暗くなる性質があり、周辺光量が極端に少なくなると画面の周囲が暗く目立つものとなる。これを「周辺光量落ち」という。コサイン4乗則や口径食が原因で、望遠レンズよりも広角レンズに多く見られる。
 ある程度は絞りを絞り込むことによって軽減されるため、均一な濃度の被写体を撮影する際には、1〜2段絞り込んで撮影するのが無難。

<多重露出>
 1コマの画面に2回以上の露出を与える撮影テクニック。現在のカメラは1カットに1回だけの露出をするように安全装置がついているが、多重露出機構はこれを解除して、フィルムを巻き上げずにシャッターだけをチャージ出来るようにしたもの。
 露出の回数によって露出のコントロールが必要となる。2回の場合、1コマのフィルムに2回露光するわけだから、仕上がりを適正露出にするためには、それぞれの露光量を半分にする必要がある。つまり、撮影時にはマイナス1補正をかけて撮影すればよい。同様に、3回の場合はマイナス1.5補正で適正露出となる。

<ダブルフォーカス>
 多重露出でのテクニックの1つ。1コマ目はきちんと被写体にピントを合わせて撮影。その後、多重露出の際にピントをずらして撮影するもの。被写体が点光源や、周囲に比較して明るい場合に有効。

<露光間ズーミング>
 露光中にレンズのズーミング操作をして、画面に放射状の流れを作るもの。シャッター速度を低速にセットし、シャッターを押した直後にズーミングを開始する。露光が終わるのに合わせて、ズーミングが終わるように均一な速度で動かす。ズーミングの際は、広角側でのフレーミング確認をしておかないと、不要なものが写ってしまうので注意のこと。

<ダマート>
 フィルムの切り出しを行うときなどに、フィルムのシートに書き込みをするための専用ペン。色鉛筆のようであるが、フィルムに傷や圧力が加わらないように、芯が特別にやわらかい素材で出来ている。

<視度調整>
 ファインダーは、平均的な視力で見ることを前提に作られているが、当然ながら撮影者の視力はマチマチ。このために、それぞれの撮影者の視力に合わせるために視度調整する必要がある。最近のカメラでは、大部分の機種のファインダーに視度調整機能が装備されているが、一昔前のカメラでは度の異なる数種類の視度調整レンズ(アダプター)の中から自分に合ったものを選び、ファインダーの接眼部に装着していた。











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